裁判員制度が導入されてから10年。
一度はあなた自身、もしくは周りで裁判員、裁判員候補者を経験されたことはいるのではないでしょうか?
そう、先に言っておくと僕は裁判員候補者になり、出頭までしたのに選ばれなかったんです。
その時の心境は、
「わざわざ会社に休みまでもらう報告をしたのにもう終わり!?」
9時45分に始まって数時間後の11時頃で解散w
そんな経験をされている方、今後経験される方は増えてくると思っています。
ちなみに僕が裁判員になりたかった理由(メリット)は3つ。
- 貴重な体験ができる
- 日当をもらえる(最大1日8000円)
- 遅くとも17時には終わるので早く帰れる
※月給制なら欠勤扱いで給与は通常通り減らない
裁判員制度の選任されるまでの流れ
裁判員候補者名簿の通知
12月あたりでしょうか。
地方裁判所から1通の郵送物が届きます。
はじめは「誰かに訴えられたかな!?」と思ったのですが、心当たりもなく、恐る恐る開けると・・・
「あなたは裁判員候補者名簿に載りました」
という内容の通知。
詳細内容は、翌年の1年間の間、裁判員として出頭させられる可能性があります。
とのこと。
この段階では特にこちらからアクションはせず、呼び出す可能性があるから覚悟しておくようにという通知です。
1年間何もないことも普通にあります。
忘れかけた半年後のこと
再び地方裁判所から1通の封筒が届きました。
今度は、
「あなたは裁判員候補者に選ばれました」
という内容。
前回との違いは、「裁判員候補者名簿」から「裁判員候補者」になったこと。
就職面接で言えば、書類選考を通過して面接まで進んだ具合。
この段階になると期日までに書類を返送する必要があります。
質問票
旅費等の振込先の届出
質問票
辞退事由の記載書類
記載自体は数分で書けるような内容ですが、裁判日が決まっているのでスケジュールを事前に確認しておく必要があります。
僕の場合は6日間仕事を休まなければいけない日があったので、会社への報告を躊躇していたらあっという間に1週間が経ってしまいました。
ルールでは裁判日の6週間前に招集をかけなければいけないのですが、返送期間が約2週間しかありません。
これが長いのか短いのか感じるのは人それぞれですが、僕は短すぎと感じました。
仕事を休むので職場の人たちに伝えなければいけません。
仕事に影響する上司や同僚、勤怠管理では総務部に状況を伝える必要があります。
裁判員を選任が決まる日の翌営業日から裁判が始まるんですよ。
裁判員選任日
当日は30人近く候補者が集まりました。
当日はパソコンによる、くじ抽選を行います。
その中で選ばれるのは裁判員6名+補充裁判員2名の計8名。
確率で言うと約26%、3.75人に1人の割合です。
事件によって人数の変動がありますが、6日間(実際は水曜はなし)の比較的長めだったので募集も多めだったのでしょう。
それにしても、わざわざ出頭までさせられて選任されなかったら即解散!
きっと僕だけではないと思いますが、
中途半端すぎてやるせない気持ち・・・
ただ、選任されなかった場合は2時間以内に終わるので午前中には帰れます。
日当ももらえます。
大体4000円前後+交通費が出ますのでタダ働きではないのは救い。
通常1週間~10日程度で「日当+交通費」が支給されるのですが、僕の場合は5日程度で振り込まれ、振込通知も後日来ました。
選任された方たちは別室でみっちり翌営業日からの裁判に向けて説明があります。
まとめ
僕は選任されなかった為、ここで終了です。
僕が言いたかったのは、裁判所へ呼び出された段階でも裁判員にならない確率が高く、選任されるつもりで行かない方がいいこと。
出頭を命ぜられたらその気になりますし、会社や家族に状況を伝える必要があるのに、良い迷惑と感じることになります。
選任されれば予定通りですが、厄介なのは僕のような出頭までして、選任されない時。
なぜなら、翌営業日以降の予定を空けておく必要があるからです。
僕の場合、営業マンで会社の上司や業務で関係する人、総務部など「選任されなかったです」と報告。
客先へはノーアポイントの為、今週計画の練り直しなど予定の変更が大変でした。
もし、裁判員候補者選任のために出頭する機会がありましたら、選任されない覚悟も持っておいた方が良いです。
裁判員になる気マンマンでいた時の敗北感がハンパないですから。
裁判員に呼び出しを受けている人、出頭までしたのに裁判員に選ばれなかったあなたの参考になれば幸いです。