間取りをイメージするときにリビングが何向きに向いているか気になりますよね。
そんな家探しのポイントの一つである部屋の方角について、元住宅営業マンでもあり、10年で8回引越し経験のある僕がメリット、デメリットをお伝えできればと思います。
東西南北の4方向が基準
方角は北、東、南、西向きの4つが基本となっているのはご存知かと思います。
不動産のパンフレットでは、それぞれの中間を示す北東、南東、南西、北西向きも不動産表記で使われます。
人気順で各方角のメリット、デメリットを書いていきたいと思います。
南向き
メリット
日当たりの時間が長く、日中はさえぎるものがなければ最高の日当たりです。
日が当たる時間が長い分、湿気対策にもなるためカビも生えにくいです。
デメリット
一番人気で同じ条件であれば、当然一番価格が高くなってしまいます。
他にはデメリットと言われる部分はなく、唯一価格と言ったところです。
東向き
メリット
太陽は東から上がるので、午前中に日が当たります。
朝の日差しを浴びたい人や朝型の人はおすすめです。
早寝早起きのリズムも作りやすいですね。
デメリット
午後になると日が入らなくなってくるので、洗濯物を自然乾燥で乾かせる場合は午前中に済ませておく必要があります。
西向き
メリット
昼から夕方にかけて日当たりが見込めます。
朝は日差しを浴びたくない夜型の生活をしている人は最適かもしれません。
デメリット
午後の日差しは強く、夏の西日はきついと思っている方が多いです。
遮光カーテンなどを利用し、対策をすることで緩和することは可能です。
朝日が入らないので、朝型の人はおすすめできません。
北向き
メリット
同じ条件の場合は、一番価格が安くなります。
夏場は涼しいので過ごしやすいです。
敢えて北向きの住宅にするメリットはありませんが、設計上の問題であったり、タワーマンションで全方位の住戸の場合があります。
太陽は東から南、南から西へと位置が変わっていきますので、北向きに直射日光は当たることはありませんが、マンションの高層階であるほど明るくなります。
天空率という空が見える割合が増えるためです。
デメリット
直射日光は期待できないため、布団や洗濯物を干す際は長く干すか、乾燥機などの工夫が必要になります。
冬場は部屋が寒くなりがちです。
タワーマンションでない限り、北向きの物件は見かけないと思います。
最後に
一般論では人気が高い=価格が高いことは事実ですが、注意が必要です。
僕が以前住んでいた南向きの賃貸マンションでは南向きでしたが、すぐ目の前に高い建物が建っており、日当たりが全く入らなかったなんて事例もありました。
そういった図面だけではわからない情報もあるので、実際に複数の時間帯を見学することをおすすめします。
新築マンションの場合は、青田売りと言われる未完成のまま販売するケースが多いです。
その際は営業担当者に日影図を見せてもらって時間ごとの日当たりを確認してください。
勉強や読書など落ち着いた環境を求める場合は、逆に日当たりがない方が良いかもしれません。
人それぞれライフサイクルが異なるため、自分に合ったもの、家族の考えを尊重して後悔のない家選びをしてください。