家探しをしていると、「1SLDK」や「2LDK+N」など表記や間取り図に書かれていることはありませんか?
これは「S」サービスルーム・「N」納戸の記号であり、居室として認められていない空間のことを示しています。
サービスルーム・納戸とは?
正確に言うと、建築基準法の定義で部屋として認められるには、
「採光や換気を行う窓の面積が部屋の床面積の1/7以上」
「換気に必要な開口部が床面積の1/20以上」
となっています。
この基準を下回るとサービスルーム、納戸という呼び方に変わります。
ちなみに、サービスルームと納戸に明確な違いはありません。
和風の物件には納戸、洋風の物件にはサービスルームと呼ばれることが多いようです。
その他にはDEN(書斎)だったり、F(フリールーム)という表記も見かけますが、使い方のイメージをしているだけで、基本的にはサービスルームと位置づけは変わりません。
部屋と使い勝手は変わる?
空間そのものは部屋として使うことも可能です。
日当たりが悪い部屋という位置づけですので収納スペースになったり、書斎になったりしますが、日に当たりたくない、落ち着く環境を好む人は良いかもしれません。
価格的にはどうなの?
部屋として認められていないので同じ広さ、間取りの条件と比較して数十万円安くなることが一般的のようです。
もし、部屋にこだわらないのであればお得な物件ですので検討されてみてはいかがでしょうか。
間取図を見ると、「S」「N」と記載されていることがありますよね。
それぞれ、サービスルームと納戸の記号になり、普通の部屋との違いは、
日当たり(採光)の基準を満たしていない空間
と覚えておけば大丈夫です。
正確な定義では、
- 床面積に対して7分の1以上の面積を持つ窓を設置
- 床面積の20分の1以上を換気に必要な開口部を設置
建築基準法では部屋として認められていないですが、部屋のように使うことも、もちろん可能です。
サービスルームの使い方一例
書斎(DEN)
読書や勉強をする部屋には、落ち着いた空間で適しています。
書斎にあるような机とイスをおけば雰囲気から楽しめますね。
趣味部屋としても兼用できます。
間取り図で言うと、DENと記載している場合もありますが、サービスルームと明確な区別はありません。
3帖程度の間取りは書斎扱いをする場合が多いです。
収納スペース
収納スペース、いわゆる荷物置き場に使えます。
引っ越したばかりや子供達の荷物、場所を取る趣味だと重宝しますよね。
最近のマンションは収納スペースを確保するよう工夫がされていますが、足りない分はどの部屋か決まっていると迷わず有効活用できます。
サービスルームは採光が少なく、薄暗い空間となりがちですが、直射日光を避けたい衣類や書籍は逆に適していると言えます。
子供の遊び部屋
収納スペースとしても活躍できるので、子供が部屋を散らかしても片付けもその部屋で完結できますね。
リビングは家族が集まって団らんする場所でもあるので、スッキリした状態にしておけますね。
シアタールーム・オーディオルーム
映画鑑賞や音楽を楽しむ空間は十分ありです。
窓がないサービスルームの場合は、周りに光や音を気にしなくていい点では、優れていると言えます。
ただ、注意をしなければいけないのが、エアコンがつけられなかったり、テレビ回線がなかったりするので、他の部屋から引っ張ってきたりする工夫は必要です。
サービスルームのメリット・デメリット
価格的なメリットが多い
メリットは価格が安いことがあげられます。
同じ広さの場合、「3LDK」よりも「2LDK +S」もしくは「2SLDK」の方が安くなります。
販売時の価格だけではなく、建築費や固定資産税も安くなるのは見逃せないポイントです。
採光や換気に必要な窓などを設ける必要がないので建築費、居室扱いではないため、固定資産税も安くなります。
設備が不十分なところはデメリット
サービスルームと表記を変えなければいけないこともあり、デメリットも把握しておく必要があります。
一般的には、
- エアコンの専用コンセントが設置されていない
- テレビや電話回線がない
夏や冬のエアコンが必要な時期は、扇風機や暖房器具などで代用する必要があり、テレビの回線なども同じような工夫が必要です。
使い方は自由なので、不動産屋にどれだけの設備が使用可能かは確認しておく必要はありますね。
最後に
サービスルームは部屋の基準を満たしていないものの、1部屋分の空間を有効活用することで、価格的なメリットも受けることができます。