分譲賃貸って何?賃貸マンションとの違いとメリット・デメリットを解説!

家探しをしていると、「分譲賃貸マンション」という言葉を耳にする機会があると思います。

賃貸マンションならわかるけど・・・という方も多いのではないでしょうか?

分譲賃貸マンションを簡単に言うと、

マンション一棟の内、割して渡した一室のオーナーが第三者に賃貸に出すことを言います。

最大の違いは、そのマンション自体が賃貸を目的とした収益性重視ではなく、居住性重視として造られているマンションということです。

賃貸に住んで思うことが、

壁が薄くて隣の音が気になる

仕様の高いマンションに憧れている

高級マンションに住んでみたい

という悩みや要望があればおすすめする物件です。

※あくまで傾向なので賃貸マンションでも仕様の高いものもあります

僕自身、普通の賃貸マンションに住んでいた頃もあり、分譲マンションに住んでいたときもあります。

実際に比較してみると、分譲マンションはデザインだけではなく、建物自体がしっかりしているなと感じました。

分譲賃貸マンションとは?

おさらいですが、住むことを前提に建てられたマンションであり、1物件(◯◯◯号室)を購入するのが分譲マンション。

その購入者(個人であることが多い)が賃貸に出すことを分譲賃貸マンションと言います。

世に出回っている普通の賃貸マンションは貸すことを前提としているため、コストをかけずに収益目的の物件となります。

デザイン面では、分譲の場合はエントランスから華やかな造りで、オートロックは当たり前のように付いているのも特徴です。

分譲賃貸マンションのメリット

設備が充実

浴室乾燥機や食洗機、床暖房まで付いているマンションもあり、生活に便利な設備で快適に過ごすことができます。

人気名設備である床暖房や食器洗い洗浄機が当たり前のように付いていたりします。

設備が充実していると、快適で充実した生活を送ることにつながります。

一般的な賃貸より見た目の高級感があるのも特徴です。

壁が厚く、しっかりした造り

賃貸では壁の厚さが150mmに対して、分譲では180mmです。

つまり、音が漏れにくいということ。

壁の厚さは一般的に、

賃貸:150mm程度
分譲:180mm程度

床と天井は、

賃貸:直床直天井が一般的
分譲:二重床 or 二重天井の場合がある

など、目に見えないところで造りにも違いがあります。

子育て中の世帯は、子供の泣き声や騒ぐ音には気を使いますよね。

そんな悩みの軽減になるのも分譲賃貸マンションのメリットでもあります。

リスクを負わずに持ち家の試し住まいができる

今後、分譲マンションを検討しているなら買わずして、どんなものか試すことができます。

家を買ってからでは中々住み替えはできませんが、賃貸として持ち家並みの住まいを体験しておけば後悔をする確率も減りますよね。

賃貸で設備が整ったマンションに住み、今後マイホームを購入するときに

「床暖房はかかせない」
「食器洗い洗浄機は使わないかな」

など、実際に使ってみてからでないとわからないこともあります

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住人のマナーが良い傾向

普通の賃貸が悪いわけではありませんが、分譲賃貸は個人が居住用として購入しているため、

住宅ローンが組める所得世帯

長く住む予定の為、近所を意識している

※あくまで傾向の為、決めつけるものではありません

それなりの世帯で周りのコミュニティを意識している方が多いため、トラブルが起きにくいのが特徴。

デザインがオシャレで高級感

エントランスから広々としていて、華やかな印象の分譲マンション。

一般的な賃貸ではデザイン性や居住性よりも収益性重視ですので少ないです。

「デザイナーズマンション」のように、賃貸でもオシャレなマンションもあるので一概には言えませんが。

固定資産税・修繕費を払う必要なし

持ち家になると、例外なく固定資産税を支払わなければいけません。

場所にもよりますが、東京だと年間10万円〜、とバカにならない値段。

賃貸では固定資産税を気にする必要はありません。

所有している場合、マンションは毎月一定額、戸建てではまとまったお金を貯金しておかなければいけません。

分譲賃貸マンションのデメリット

相場より家賃が割高になりがち

賃貸用に作られているマンションと違い、分譲マンションは長く住めるように設計されています。

値引きがしにくいのも特徴。

通常の賃貸マンションでは1棟ごと購入した不動産業者が多いですが、分譲賃貸マンションは1戸ごと(○○○号室)に分かれており、個人が多いのが理由。

仮に1棟10戸の場合、全部入居者が埋まっていなくてもトータルで見ることができます。

そもそも設備が充実しているので、高くなってしまうのは仕方ないところもあります。

一方、分譲賃貸の場合、通常1戸のみ賃貸として貸し出すので、0か100の世界。

個人のオーナーは住宅ローンも払っているケースが多いので、1,000円でも長い目で見たときに影響を受けやすいです。

市場に出回ることが少ない

圧倒的に収益目的の賃貸物件が多く、分譲賃貸マンションは少ないのが実情です。

探しているエリアに分譲マンションの貸し出しがしていればラッキーくらいの感覚。

分譲賃貸のメリットに興味があるなら、分譲マンションの賃貸を中心に探せば良い物件にめぐり合えるかも。

まとめ

分譲賃貸マンションは、仕様の高い作りにもかかわらず、住宅ローンのリスクを負わずに気軽に住めるメリットがあります。

もし、借り上げ社宅などで、家賃の負担が軽減する場合はお得に快適な暮らしができるかもしれませんよ。

住宅探しの参考にしていただければ幸いです。

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