マンション購入なら駅から近い郊外?駅から遠い都内?得するのはどっち?

同じ価格帯の場合、駅近で郊外マンションと駅遠の都内マンションなら、あなたはどちらを選びますか?

具体的に下記の例をあげるとします。

①駅から徒歩3分、通勤時間60分

②駅から徒歩15分、通勤時間30分

と仮定します。

物件価格は都心に近いほど高く、郊外に行くほど安くなる傾向。

駅距離は近いほど物件価格が高く、駅から遠くなるほど安くなるのが普通です。

※プラス要素、マイナス要素はなく、同条件の場合

最寄りまでの距離を取るか、都内へのアクセスの良さを取るかですね。

僕だったら前者を選びます。

なぜなのか、元住宅営業マンであり、2件の家の購入経験のある僕の考えをお伝えしたいと思います。

便利な施設は駅周辺に集まる

都内から電車で1時間くらいの距離であれば、仮に郊外であっても駅周辺は便利です。

便利な施設があるから駅ができるのではなくて、駅があるから周辺が栄えるという構図です。

駅周辺が何もなくて、歩いて10分くらいの距離にスーパーや薬局、銀行が立ち並んでいることって普通ありませんよね。

あるとしたら大型ショッピングモールの中くらいです。

資産価値が落ちにくい

下記は駅距離に対する10年後の資産価値のグラフ。

出典:ノムコム(野村不動産アーバンネット)

統計の結果を見ると、駅から近いほど値崩れがしにくく、リセールバリューが高いことがわかります。

リセールバリューとは買った時の価格に対し、売った時の価格の差(再販価値)、一般的には%で表すことが多い

駅距離の重要性は高く、駅が近いほど購入する時は高く、売却する時も値が落ちにくいです。

逆に駅が遠いと安く購入できますが、売却する時はそれ以上に値が落ちやすい傾向。

また、都内はいくら便利と言っても、都内マンションの価格高騰により、一般のサラリーマンでは手が届きにくい価格帯になってきています。

過熱感の観点から市場価格が下がる見込みの方が高いのが現状です。

選べる物件の広さの違い

「狭くて良いよ!」っていう人は関係ないかもしれませんが、子育て世代など広さを求めたい人は郊外がおすすめ。

なぜなら、選択肢が多いからです。

都心では50㎡〜70㎡あたりが多いのに対し、郊外では70㎡以上、80㎡台は当たり前で物件によっては100㎡近い物件も存在します。

当然同じ価格帯であった場合は、都心の方が地価が高いので、必然的に郊外の方が広くなります。

車を維持するなら郊外が有利

都内のマンションで車を維持するとなると、駐車場代が高すぎます。

僕が住んでいたマンションでは月額3万円でした。

都心に行くほど高いのは仕方ないですが、車を維持するために余計に2万円も3万円も払うのもったいないですよね。

郊外に行くほど、

  1. 土地代が安くなり、駐車場代も安くなる傾向
  2. 道路が都心ほど渋滞せず、車で出かけやすい

メリットがあります。

関連記事

マイホームとマイカー、どっちを先に購入した方が良いのか疑問に思ったことはありませんか?同時に購入できれば1番良いのかもしれませんが、車は何百万円、家は数千万円と簡単に手を出せない金額ですよね。そこで、今回は元住宅営業マンであ[…]

得するのはどういう住まいをイメージしているかによって違う

駅から近い郊外マンションに向いている人

車を所有したい人
自然を感じたい人
子育てをのびのびしたい人

郊外ならでは魅力は、都会のごみごみした環境を離れ、のびのびと暮らしたいと考えている人は最適な環境です。

車で出かけるときには駐車場が無料で商業施設も大きい傾向にあります。

我が家は子供とショッピングモールに行くことが多いのですが、郊外は大きくて一箇所で何でも揃うのが魅力です。

駅から遠い都内マンションに向いている人

都内勤務で夜遅くなりがちな人
定期代が満額出ない人
ブランド(地名)にこだわる人

都内に住んでいると公共交通機関が充実しているのは郊外にないメリット。

多路線を使えることができるので、駅から遠くても電車でどこに行くにも便利です。

知り合いや親戚など、周りに「どこに住んでるの?」と聞かれたときに堂々と言えるのも特徴。

駅距離を聞かれることは少なくても、「東京!」と答えられるだけで優越感に浸される人もいるはず。

僕はそういうの気にしないので、都内に出やすい立地ですけど、東京ではありません。

まとめ

駅から近いほど資産価値が落ちにくい、都心に近づくほど資産価値が落ちにくいというのは事実。

僕のおすすめは郊外でも駅近マンションが得するというのが見解です。

住まい選びにおいて共通して言えることは、何より重要なのはエリア。

住みやすい街か?
子育て環境はどうなのか?
治安は良いのか?

様々な視点から見ることが必要です。

マイホーム購入の参考になれば幸いです。

最新情報をチェック!