すまい給付金は、2019年10月の消費税の引き上げ時に消費者である僕たちの負担を軽減するために作られた制度です。
一定の条件をクリアすると、段階で現金が支給される仕組み。
消費税8%時は最大30万円でしたが、今回2019年10月に増税した消費税10%は最大50万円が給付金としてもらえます。
ポイントは、購入した住宅の金額に左右されずに、申請者(購入者)の収入によって決まること。
正直僕は「すまい給付金」を受ける気満々でしたが、見事に目安と実際の対象が違い受けられませんでした(泣)
すまい給付金の特徴は?
一定の収入以下を対象にした消費税軽減制度であり、収入が低いほど給付金を受けられることになっています。
マイホームを購入した時に受けられる「住宅ローン減税」と「すまい給付金」の大きな違いは、
住宅ローン減税:所得が多いほど恩恵が大きい
すまい給付金:所得が少ないほど恩恵が大きい
多くの世帯にまんべんなく負担を緩和しようという狙いですね。
課税証明書はいつのが必要?
引渡し年月 | 平成30年 | 平成31年(令和元年) | 令和2年 | 令和3年 | ||||
1~6月 | 7~12月 | 1~6月 | 7~12月 | 1~6月 | 7~12月 | 1~6月 | 7~12月 | |
課税証明書発行年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 平成31年度(令和元年) | 令和2年度 | 令和3年度 | |||
対象となる収入期間 | 平成28年(1~12月) | 平成29年(1~12月) | 平成30年(1~12月) | 平成31年(1~4月)令和元年(5月~12月) | 令和2年(1~12月) |
すまい給付金は年収基準とは少し違う
すまい給付金を受けられる目安は、
「8%時」収入額が510万円以下、「10%時」収入額が775万円以下であること。
しかし、あくまで目安。
厳密に言うと、都道府県民税の所得割額が基準になります。
所得割額といっても分かりづらいので、収入でおおまかな収入(年収)で示しているわけですね。
実際に自分は対象であるか気になった方は次へどうぞ。
具体的に対象者であるか判断しよう
〈消費税8%時〉
収入額の目安 | 都道府県民税の所得割額 | 給付基礎額 |
---|---|---|
425万円以下 | 6.89万円以下 | 30万円 |
425万円超475万円以下 | 6.89万円超8.39万円以下 | 20万円 |
475万円超510万円以下 | 8.39万円超9.38万円以下 | 10万円 |
〈消費税10%時〉
収入額の目安 | 都道府県民税の所得割額 | 給付基礎額 |
---|---|---|
450万円以下 | 7.60万円以下 | 50万円 |
450万円超525万円以下 | 7.60万円超9.79万円以下 | 40万円 |
525万円超600万円以下 | 9.79万円超11.90万円以下 | 30万円 |
600万円超675万円以下 | 11.90万円超14.06万円以下 | 20万円 |
675万円超775万円以下 | 14.06万円超17.26万円以下 | 10万円 |
収入(年収)はあくまで目安としてとらえ、所得割額が基準で一番大事です。
すまい給付金対象者か一目でわかる方法は?
税務関係に詳しい人でないと中々聞き慣れない所得割額というのは、お住まいの自治体の役所から「課税証明書」を通常300円で取得することで解決できます。
見るのはここ!
目安年収を超えていなくても、扶養家族が多い人ほど税金が免除されて条件に満たしていないこともありえます。
ちなみに毎年5月、6月頃に会社で渡される「住民税決定通知書」でも所得割額が記載されています。
夫婦でペアローンの場合も受けられる?
共働きでそれぞれ持分があれば、夫婦それぞれ給付金を申請することが可能です。
その場合は持分の割合に応じて割り当てられます。
すまい給付金の申請方法
実際に入居した後に、引渡しから1年以内(当面は1年3ヶ月以内)に申請します。
〈提出方法〉
①すまい給付金事務局に直接郵送
②全国のすまい給付金申請窓口へ直接持参
③住宅事業者が代理受領し、住宅代金と相殺
〈必要な書類〉
- ①住民票の写し【原本】
(取得住宅に移転後のもの)
(個人番号(マイナンバー)が記載されていないもの)※1 取得住宅への居住、入居日など 市区町村(引越し後)
②不動産登記における建物の登記事項証明書・謄本【原本】
(所有権保存登記されているもの) 取得住宅の実在性、床面積、持分者、持分割合 法務局
③個人住民税の課税証明書
(非課税証明書)【原本】 住宅取得者の収入(都道府県民税の所得割額) 市区町村(引越し前)
④工事請負契約書又は不動産売買契約書【コピー】 取引の実在性、適用消費税率 –
⑤住宅ローンの金銭消費貸借契約書
【コピー】 住宅ローン借入れの有無
⑥振込先口座が確認できる書類
(通帳等)【コピー】 給付金振込口座の確認 –
⑦施工中等の検査実施が確認できる書類
( (i)~(iii)のいずれか) 施工中等の検査の実施、一定の品質
(ⅰ)住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】 請負人又は売主から引渡し時に交付
(ⅱ)建設住宅性能評価書 ※2 ※3【コピー】 登録住宅性能評価機関
(ⅲ)住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書【原本】 住宅瑕疵担保責任保険法人
すまい給付金をもらうまでの一連の流れ
- 新しい居住地引越し
- 必要な書類の取り寄せ
- 申請書類の記入&提出書類を揃える
- すまい給付金事務局へ書類一式を提出
- すまい給付金事務局の審査
- 審査結果の通知がハガキで届く
- 振込予定日に振り込まれているか確認
最後に
年収はあくまで目安であり、基準は所得割額で判断されることを覚えておいてください。
あとあと、「ここまで揃えたのに給付金対象者ではなかった」なんてことは起きないはず。
親切な不動産会社であれば教えてくれますが、すまい給付金制度について意外と知らない人も多いようです。
揃える書類が多く、記入する箇所も多いので手間がかかるのは事実ですが、影響力のある金額なのでしっかり制度を理解し、お得な制度を活用しましょう。
それともう1つ。
周りにすまい給付金をもらったなどと言わない方が良いです。
年収と家族構成で大体の収入がわかってしまいますので。
それではまた!
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