家探しをしている時に、住宅のチラシで物件概要に記載されている用途地域。
何のための表記か気になったことはありませんか?
マイホーム購入は長く住もうと考えている方の方が多く、今後の生活に影響するため知っておいて損はないと思います。
それでは早速解説します。
用途地域とは?
簡単に言うと、それぞれの地域に合った建築物を建てましょう!という意味で、定められた用途地域によって建てられるものが決まっています。
都市計画法や建築基準法により、決められているので違反することはできません。
まずは種類について。
大きく分けると、「住居系」、「商業系」、「工業系」3つ。
住居系
人が住むための環境を確保するためのもので、環境悪化が考えられる建築物は原則建てることはできません。
住宅が立ち並ぶ地域は住居系であることが多いです。
住居系細分化すると7つ。
②第二種低層住居専用地域
③第一種中高層住居専用地域
④第二種中高層住居専用地域
⑤第一種住居地域
⑥第二種住居地域
⑦準住居地域
細かく分かれていますが、上が一番厳しく下にいくほど規制が緩やかになっています。
第一種と第二種の違いは第二種に「主に」という言葉が入るので、大部分、つまり一部は該当しないということですね。
低層は建築物が10メートル(または12メートル)に制限しているのが特徴です。
大きな違いについては低層住宅は唯一、病院や大学、専門学校が建てられない地域(幼稚園、小、中、高校は可能)。
商業系
比較的規制が緩やかで高い建物、20階建て以上の超高層マンションも建てることができます。
駅前の繁華街や店が立ち並ぶ賑やかなところが多いです。
商業系を細分化すると2つあります。
⑨商業地域
近隣商業地域と商業地域の違いはキャバレー、個室付き浴場が建てられるか建てられないくらいです。
日影規制などの日照を保護するための規定が適用されませんので、日当たりを気にする人は注意しなければいけません。
工業系
住環境の悪化が懸念される為、価格は安く設定されていることが多いです。
人が住むに目的ではなく、工業の利便を図る地域です。
工業系を細分化すると3つあります。
⑪工業地域
⑫工業専用地域
大きな違いは工業専用地域は例外なく住宅が建てられないということ。
この中では準住居は唯一学校、や病院、ホテル、旅館を建てられることです。
結局住みやすいおすすめ地域は?
住宅環境においてはその名の通り、住居系が良いのは間違いないです。
しかし、住宅街過ぎて買い物に不便なんてこともあること、価格が高く設定されていることもあるので慎重に選ぶ必要があります。
商業系は生活利便性という面では一番良いかもしれません。
にぎやかな商店街が近場にあって買い物が便利なんてこともありますし。
工業系は不人気のため、価格が安かったりしますが、住環境においてはリスクを考えた上での選択が必要です。
例えば、住みたい家が工業地域となっていても、周りの工場が廃れて今は住宅地域に変わりつつあるエリアもあります。
また、工場によっては臭いや音など、住環境にあまり影響しないような場所は検討の余地があります。
まずは周りの環境を把握すること。
平日、休日、昼間、夜などそれぞれの時間帯で確認し、今後は何ができるかしっかり把握した上で後悔のない家探しをしてください。
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