家を買う年齢は何歳が適齢?30代が一番適している理由を経験者が解説!

漠然とマイホームが欲しいけど、いつ買ったら良いのか?

悩みますよね。

巷では、

・若いほどローンが早く終わるから良い
・いやいや自己資金を貯めてから!
・そもそも家なんて必要ない!

なんて意見があります。

元住宅営業マンの僕からすると、

30代が適齢と言えます

 

そんな僕も家族で住むマイホームは30代で購入しています。

その理由は何故なのか、説明したいと思います。

住宅ローンを組むのが早いほど完済も早く済む

同じ家でも賃貸と購入では性質が違います。

  • 家賃→何も残らない
  • 住宅ローン→資産になる

家賃は支払っても何も残らないのに対して、住宅ローンは毎月の返済分(元本分)が着実に自分のものになります。

 

住宅ローンが完済すれば、後は固定費と税金分だけで負担が大幅に減りますよね。

なので、早いのに越したことはありません。

住宅ローン審査に通過しやすいのは勤続3年以上

だからと言って、新卒や第二新卒のような社会人経験が浅いと住宅ローン審査に通りにくいのが現状です。

理由は、銀行側から毎月滞りなく支払ってもらえるか不明、未知数だから。

判断材料が少ないから判断のしようがなく、信用がないんですね。

転職の場合、同じ業界でステップアップと借入機関に認識されればプラス判断材料になります

 

逆に転職すると0からのカウントなので気をつけてください。

30歳前後は家族変化が起きやすく、きっかけ作りになりやすい

30歳前後は結婚、子供の誕生など環境が変わりやすい年代

家族が増えると家が手狭になってきて、引越しを考えますよね。

このタイミングがちょうどマイホームを考えるきっかけになります。

年齢別に見ていくと下記のようになっています。

出典:国土交通省 平成30年度 住宅市場動向調査報告書(修正後)

※一次取得者:初めて住宅を取得した世帯、二次取得者:2回目以上の取得となる世帯

注文住宅においては30歳代が全体の45.1%を占めています。

同じく分譲戸建て住宅57.5%、分譲マンション60.0%と半数以上が30歳代で住宅購入をしていますね。

このタイミングが家族の変化に対応できて、住宅ローンも無理なく返せる年齢と言えると思います。

 

定年は65歳と仮定した場合は30歳がベスト

住宅ローンは最長35年です。

※フラット50という商品がありますが、一般的ではない為、割愛します

定年が65歳と仮定すると、30歳から支払い開始すれば自然に定年退職する前には終わります

今後、年金は当てにできない状況になってきているので、年金に頼ると生活が苦しくなります

 

老後資金2000万円問題もありますので、定年後に住宅ローンのツケを回すのは避けたいところです。

歳を重ねるほど収入増でも支出も増える

社会人になってから50歳をピークに収入が上がります。

一方で、子供がいる場合は学費も「小学→中学→高校→大学」と増えていきます。

子供が30歳〜35歳頃生まれた家庭は50歳頃、教育費が重くのしかかります。

この時期に住宅ローンを組むとなると、負担が重い教育費に重い住宅ローンが加わります。

いやぁ大変で先のことは考えたくないですね~

我が家も例外なく通る道なんですが・・・

返済期間は長くしておくに越したことはない

先程のように30歳頃であれば、最長期間の35年ローンでも定年を迎えるまでに完済します。

貯金が貯まってきたら繰り上げ返済して、期間や毎月の支払い負担を減らすことができます。

逆に50歳で組んだ場合はどうでしょう?

 

定年が65歳と仮定すると15年で返すことになります。

毎月支払い額は下記のように、とんでもなく高くなります。

<条件>借入金額:3000万円 金利:1% 返済方法:元利均等返済 ボーナスなし 65歳完済

月額返済額(金利1.0%時)月額返済額(金利1.5%時)
30歳~65歳84,685円91,855円
40歳~65歳113,061円119,980円
50歳~65歳179,548円186,222円

※規約では80歳の誕生日を迎えるまでは組めます。

なるべく頭金を貯めてから買いたい!

というのはあまり意味がないと僕は思っています。

年齢を重ね、頭金を多く貯めておいたとしても、結局は今までの家賃分で相殺されてしまいますからね。

そもそも今は超低金利時代なので利息を気にして待つ必要はないような気がします。

住宅ローンは一度組んだら長くするのは難しい、短くすることは簡単

一度返済期間を決めたら、繰り上げ返済をして短くすることはできても長くすることは基本できません。

長くする場合は、

  1. 期間延長の申し出⇒個人信用情報に悪影響
  2. 借入金融機関を変更⇒借換え手数料(30万円~80万円程度)と労力が必要

考え方としては、

とりあえず長くローンを組む

余裕資金が貯まる

繰り上げ返済

その方がリスクもなく安全です。

まとめ

総合的に考えると、30代は早すぎず遅すぎず、バランスの良い適正年齢であると言えます。

家探しをする上で参考にして頂けたら幸いです。

 

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