転勤があるとマイホームをいつ購入するべきか、疑問に思ったことはありませんか?
実際にマイホームを購入後すぐに転勤なんてことはよくある話です。
今回は、
「いつかは購入したいけどタイミングがわからない」
「持ち家を購入後に転勤になったらどうするべきか?」
「そもそも賃貸に住み続けた方が良いの?」
と考えている方に、元住宅営業マンであり、2度住宅購入経験がある僕がお答えします。
転勤のリスクを考慮し、住宅選びのポイント、最適な家を買うタイミングをお伝えしたいと思います。
転勤族の住宅選びのポイント
売ったり貸したりしやすい物件選びが重要
いざ転勤となったら4択しかありません。
- 賃貸に出す
- 売却する
- 残った家族が住む
- 空き家
①と②は、需要のある立地でないと借り手、買い手が見つかりません。
破格の値段で出せば見つかるかもしれませんが、住宅ローンの兼ね合いもあるので、なかなかそうはいきませんよね?
③は子供が小学校以上になると学区の問題で、単身赴任となるケースがありますが、家族の判断になります。
④の空き家は最終手段ですが、自分たちの金銭的な問題だけではなく、家にとっても悪影響があります。

正直④は固定資産税を払い続け、金銭的にも家にもダメージが大きいのでやめるべき。
そうすると、やはり資産性という意味では、売ったり貸したりできる物件選びが重要です。
不動産の価値というのは設備、仕様面よりも立地が最重要でポイントがあります。
- 駅から近いほどいい(マンション徒歩10分,戸建て徒歩15分以内目安)
- 交通利便性(主要な駅までの時間など)
- 日常の買い物施設が充実している
買った時と売った時の差である「リセールバリュー」を意識した家選びをすると、あとあと後悔しにくいです。
リセールバリュー(英語:resale value)とは一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと。
参照:ウィキペディア(Wikipedia)
基本的には一戸建てよりマンションの方が、駅から近く、価格も抑えられる傾向にあるため売りやすい、貸しやすい傾向。
仮に売ったり、貸したりする予定がなくても、選択肢の1つとして入れられるだけで精神的に楽です。
「一生この家で住むんだ!」と決めている人は、資産性を気にする必要はありませんが・・・
何歳までにマイホームがほしいか計画
「いつか欲しい」と漠然としていたら、おそらくそういう人は買う決断ができません。
そのためには、何かのきっかけ作りが必要です。
例えば、
結婚
子供が生まれる(生まれた)
人生の節目(30歳、40歳など)
定年までに住宅ローンを終わらせたい
次に転勤したタイミング
家賃補助や社宅期限が切れる
仲の良い友達や親戚が最近購入した
など、自分で目標、覚悟を決めることが大事です。
2つ以上当てはまったときに、最長35年ローンの中で何年で返すか逆算すると、おのずとゴールが見えます。
最近では消費税増税後の影響、住宅ローンの拡充など、日本の情勢により、政府が私たちをあおりますが、あまり気にする必要はありません。
結局は消費税増税しましたが、「すまい給付金」「住宅エコポイント」などの対策がされ、緩和政策がありましたので。
あくまで後押しの材料なのです。
それよりも、自分が買いたいと思えるかが、1番の買い時であると思います。
すまい給付金については、「すまい給付金の条件は年収ではない?元住宅営業マン・購入経験者が解説」を参考にしてください。
身近な人に頼れる環境があるか
子供がいると、いざ何かあったときでも安心です。
旦那さんが単身赴任になった場合、子供の面倒をみるのは奥さん1人になります。
実家が近かったり、知り合いが周りに多いほど何かあったとき安心。
困ったときに頼れる存在がいるだけで、「心のゆとり」につながります。
転勤族のマイホーム購入タイミング
子供が小学生に上がる前
仕事で転勤ともなれば、必然的に子供も転校することになりますよね。
せっかく学校で仲良くなったのに引越しで学区が変わったら、子供にとってストレス。
僕は小学生1年生の頃、せっかく仲良くなった友達と転校で会わなくなりました。
その時、凄く悲しい気持ちであったのを覚えています。
子供を第一優先にしてあげるなら、小学校の入学前に引越しておくのがおすすめ。
長く住みたいと思える街であると感じた時
転勤族は転勤を繰り返すことが多いです。
仮に引っ越してマイホームから離れてしまっても、いずれ戻ってきたい街なら買ってしまうのもあり。
マイホームを購入すると、上司や人事部の配慮から転勤を考慮してくれる会社もあるからです。
マイホームに住めない期間は空き家にするか、賃貸にすることになります。
なかなか、見ず知らずの人にマイホームを貸すのも勇気がいりますけどね・・・
年齢を重ねてからの住宅購入は、住宅ローンの返済期間が短くなるので早めが吉。
定年後にローンなしで購入
定年退職後に現金で購入するのもあり。
ただし、下記の条件が必要。
- 住宅購入資金を貯めておける
- 老後の費用を十分に確保
数年おきに転勤を頻繁に経験する会社、職種なら選択肢に入れておきたいところ。
定年後に住宅ローンが残っていると、生活が圧迫するので退職後にはローンが残っていないのがベスト。
老後の貯蓄は2000万円必要であるかは定かではありませんが、大金が必要なのは間違いありません。
家族全員で引越し?単身赴任?事前に家族で話しておくとトラブル防止
マイホームを購入検討しているなら、事前に家族で話し合っておくと家族トラブルを未然に防げます。
奥様が仕事していれば辞めるか判断する必要があり、生活拠点が変わるということはママ友がいなくなり、一から作らなければいけません。
子供がいれば尚更。
家族全員で引越し
空き家になる家はどうするのか?
子供の学区問題は?
単身赴任
どれくらいの頻度で家に戻ってくるのか?
生活費のやりくりはどうするのか?
考えられることは事前に予測して話しておく必要があります。
転勤は会社からの辞令であなたの思うようにいかないことが普通にありえるんです。

新築で空き家にするのも他人に貸すのも嫌で、結局、単身赴任になりましたが、会社にとっては関係ないんですね。
会社によって様々ですが、マイホームを購入したからって、転勤がゼロなんてことはありません。
会社員である限り、拠点が複数ある場合には転勤がつきものです。
事業拡大で新拠点ができる場合もリスクになるかもしれませんね。
まとめ
転勤を理由に住宅購入をためらっていると、いつになっても買うことはできません。
- 転勤になることも想定して家族と話し合い
- 物件選びにおいても資産価値が維持されやすい物件選びが重要
持ち家には賃貸にはない充実感があり、住宅購入のポイントをおさえると楽しいマイホーム生活ができます。
一度モデルルーム見学へ行ってみると、何か進展があるかもしれませんね。
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