一生賃貸より持ち家にすべき本当の理由!老後のリスクは家がない!?

あなたは賃貸派?それとも持ち家派ですか?

マイホーム購入においては永遠のテーマでもある生活の選択肢。

人の生活には「衣・食・住」が必ず必要な要素であり、今回「」について真剣に考えてみました。

目先のことだけではなく、これから人生100年時代と言われている世の中で、長い人生を考えるきっかけになれば良いなと思います。

実際にマイホームを購入経験済みであり、元住宅営業マンである僕が感じたこと。

一生賃貸に住み続けるより、持ち家を購入する方が良い理由をお伝えしたいと思います。

賃貸に住み続けた場合のリスク

老後は家を借りづらい

大家さん側からすると、高齢者には家を貸しづらくなります。

理由としては、

  • 孤独死
  • 家賃滞納
  • ゴミ屋敷

のリスクがあるからです。

また、家を借りる時は連帯保証人を立てますが、親戚など身内にお願いする必要がありますよね。

保証会社をつけたとしても、連帯保証人を別に探す必要があることも。

保証会社のための連帯保証人というイメージですね。

もちろん、保証料は保証会社に支払います。

こんな借り手に不利な状況下で、家を貸すかどうかも大家さんが判断しだいなんですよ。

持ち家ならリフォームも改築も自由。

住宅ローンを支払い終われば完全に自由です。

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長生きするほど家賃の負担が増える

人生100年時代に突入すると言われているように、平均寿命が長くなっています。

医療の進歩、健康を意識した生活をする人が増えたなど複数の要因があります。

30歳から定年65歳まで住んだ場合

持ち家

住宅ローン(35年)
月々10万円
1年間120万円
120万円×35年=4200万円

管理費、修繕費月3万円で試算

3万円×35年(420ヶ月)=1260万円

4200万円1260万円5460万円

賃貸

住宅ローン(35年)
家賃10万円
1年間120万円
120万円×35年=4200万円

更新料2年に1回
家賃1ヶ月分
10万円×(35年÷2年)=175万円

4200万円175万円4375万円

この時点では持ち家の方が高くつきます。

しかし、80歳まで考えた場合はどうでしょう。

30歳から80歳まで住んだ場合

持ち家

住宅ローン(35年)
月々10万円
1年間120万円
120万円×35年=4200万円

管理費、修繕費月3万円で試算
3万円×50年(600ヶ月)=1800万円

4200万円1800万円6000万円

賃貸

家賃10万円
1年間120万円
120万円×50年=6000万円

更新料2年に1回
家賃1ヶ月分
10万円×(50年÷2年)=250万円

6000万円250万円6250万円

80歳時点では持ち家より賃貸の方が総住居費用が高くなります

日本の平均寿命は年々増加しており、2018年時点で、男性81.09歳女性87.26歳

参考資料:厚生労働省HP

今後ますます平均寿命が延びることが予想される中で、定年後の生活もしっかり考えておく必要があります。

間違いなく言えることは住宅ローンが終わった後は、持ち家の方が圧倒的に住居費用の負担が減ること。

あくまで概算のため、参考程度の計算です

超低金利で家賃並み

エリアによりますが、同じような条件で、住宅ローンより家賃が安いケースがあります。

逆転現象が起きているんですね。

ひと昔前までは、十分な頭金を貯めてから買う方が良いと言われていました。

それは金利が高いがために、借金をすると無駄に支払う利息が多かったわけです。

今は家賃を支払っているお金と時間よりも、住宅ローンを組んでしまった方が安く特になるケースがあります。

住宅ローンを支払っていること自体が貯金している、

つまり、住宅用の頭金を貯める必要がなくなるわけですから。

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万が一、死亡や高度障害が起きても「団体信用生命保険」が保険代わりにもなり安心です。

今後は金利が上昇する可能性がありますが、オリンピック後の住宅控え、人口減少による背景から、しばらくは金利が急上昇することは考えにくいです。

※エリアや条件により変動が十分にあるため、目安として参考にしてください

持ち家のメリット

自由度が高い

購入すると自分の持ち家になるため、壁に穴を開けたり、増築したりすることも可能です。

ペットを飼われている方は、賃貸マンションだとペットNGが多いですが、持ち家は気にすることがありません。

賃貸だと規約違反や退去時に原状回復義務が発生するので、中々自分好みの家にすることができません。

資産になる

当たり前かもしれませんが、購入するので所有権が自分になります。

それだけではなく、大体の人が利用する住宅ローンで万が一、高度障害や亡くなってしまった場合に残債(残りの住宅ローン)が免除されます。

生命保険の代わりにもなりますね。

その制度が団体信用生命保険、通称「団信」と呼ばれております。

民間の金融機関(銀行、信用金庫等)では強制加入、住宅金融支援機構の商品であるフラット35も平成29年10月1日以降のお申込みから、例外を除き強制加入となりました

月々の支払いが安くなる

昔は貯金し、頭金を多く出すことで支払い額を抑えておりましたが、今は頭金なしでも賃貸より月々の支払額が安くなることが多いです。

金融情勢が関係し、ゼロ金利政策で金利が限りなくゼロに近づいています。

極端ですが、平成3年頃が8%、現在は2.475%を維持しており、優遇金利を考慮すると1%を切る金利。

その結果逆転現象が起き、エリア、駅距離、広さなど同じ条件でも相場より購入の方が安くなる傾向にあります。

同じ金額でグレードの高い物件に住むこともできるかもしれません。

持ち家のデメリット

多額の住宅購入費用が必要

実家住まいなら貯金できますが、賃貸に住んでいると家賃を払いながら、住宅購入費用を貯めなければいけないのも大変です。

住宅のチラシで「頭金0円」とよく見かけますが、初期費用は別途必要。

最近は100万円キャッシュバックというのも見かけますが、それが初期費用代わりになっていたりします。

身動きが取りにくくなる

この先何が起きるか誰もわかりません。

転勤や家族構成の変化などにより、引越しをせざるを得ない状況になった時に売却を検討すると思います。

タイミング良く買い手がつけばいいですが、買い手がつかなかったり、思うような金額で売却できず結果的に損をするリスクもあります。

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人付き合いのしがらみ

人付き合いは大事で隣人を仲良くなっておけば楽しく生活できます。

しかし、人付き合いが苦手な人、相性が合わず、隣人トラブルに発展することも起こりえます。

知り合いが植木が隣の敷地に入ってトラブルになったり、ごみの分別で問題になったそうです。

賃貸のメリット

状況の変化に対応しやすい

人生は何があるかわかりません。

会社事情で転勤、リストラであったり、家族構成の変化、大地震が起きた場合・・・など多くの懸念事項があります。

その点、身軽に引越しができる賃貸は、状況の変化に対応しやすいです。

気楽でいられる

人生で一番高い買い物なので、ほとんどの方が住宅ローンをで購入しなければいけないです。

まだ10年先、20年先が見えない中で非常に不安になるため、その点賃貸は心理的負担もありません。

新しい街に住める

持ち家では中々引っ越すのもリスクが付きものですが、賃貸であれば容易に引越し可能。

  • 東京に住んでいる人が大阪に住みたい!
  • 地方の自然にあふれたところに住み替えたい!

など選択肢の幅が広いです。

僕自身色んなところに出かけたり、引っ越してその街の良さを体験するのが好きだったので、大きなメリットでした。

今となっては子どもが2人いて購入もしてしまっているので身動きできないですが・・・

賃貸のデメリット

品質に期待できない

一般的にはオーナーは賃貸物件に自分が住むわけではなく、他人に貸し出し収益を得るのが目的としています。

いかに安く購入し、高く賃貸に出せるかを重視しているため、安い材料、すなわち防音性、断熱性など低い物件が多いのが現状です。

もちろん全てではありませんが、高級仕様物件は家賃が相場より高くなります。

老後の不安

購入の場合はローンを払い終わったら、あとは固定資産税や修繕費などの維持費のみで家賃に相当する大部分の負担がなくなります。

一方で賃貸は一生払い続け、それとは別に老後費用も貯蓄しなければなりません。

説明した通りで、老後は歳を取るほど家を借りづらくなるので将来の不安要素が大きいです。

持ち家は損得では決めない方が良い

持ち家の方が特とは言い切れません。

というより、誰にもわかりません。

持ち家にもリスクがあるからです。

  • 気軽に引っ越すことができない
  • 多額のローンに対する不安

など、メリットがあればデメリットがあるのは事実。

リスクがあるので、どっちが特か損かは結果論なので誰もわかりません。

考え方の基準としては、持ち家になったらどんな生活ができるかということ。

例えとして、僕が考える持ち家を買って良かったと思うことは、家族のために広い家でのびのびと楽しく過ごせることです。

まだ小さい子供たちと、マイホームとともに楽しい思い出が積み重なれば良いなと。

まとめ

賃貸より持ち家をおすすめする理由についてお伝えしました。

持ち家においても、多額のローンを抱えるリスクなどはあります。

しかし、人生が長くなるほど賃貸は家を借り続けなければいけないというリスクの方が大きい、と僕は思います。

持ち家は住宅ローンを支払い終われば、老後には家の管理費用(ランニングコスト)だけで生活できる利点があります。

自由でのびのびした生活ができるのも持ち家のメリット。

もし一生賃貸でいくなら、今後老後費用も貯めなければいけないので計画的な運用は必要。

僕個人はマイホームを購入していますが、今のところ後悔もないですし、快適な暮らしを実現しているのでおすすめです。

人生100年時代と言われている中で自分に合った生活スタイルを考えてください。

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